コラム

名医が体験した難易度MAXの症例とは?【シリコンバッグ抜去編】

THE CLINICでこれまでに行われた「シリコンバッグ抜去と同時のコンデンスリッチ豊胸」は、実に444症例(2014年12月現在)。なかには、他院では難しくてできないと断られた方も少なくありません。今回は、そんなシリコンバッグ抜去に関する症例が一番難しかったとあげた、ドクターたちの壮絶な体験談をご紹介します。

大橋ドクターvs高度石灰化シリコンバッグ

大橋ドクターvs高度石灰化シリコンバッグ

セミナーでも指導医として活躍し、シリコンバッグ抜去に関して学会で発表もされている大橋ドクター。そんなドクターですら難しいと感じたのが、高度石灰化したシリコンバッグの抜去と、同時に行ったコンデンスリッチ豊胸の症例だと言います。
術前のエコー検査を行ったところ、このケースでは石灰化がかなり分厚く、乳腺も皮下組織も圧迫されてぺたんこの状態。この石灰化をどのようにして取り除くかに、まずとても悩んだそうです。ただ、そのときは「他のクリニックに行っても断られるか、受けてもらえても皮膚壊死やしこりの合併症が起こりかねない。私が責任を持って手術しなければ!」という思いが強かったと言います。 結果、さすがに通常通り脇からの抜去はできませんでしたが、石灰化のみを除去して被膜を残すという難易度の高い手術に成功。被膜を残したことで、ゲストのご希望通り、同日のコンデンスリッチ豊胸を可能にしたのです。
キレイになったバストを見て、ゲストも大満足。スタッフから「神様みたい!」と言われたことを耳にして、自身でも満点の手術だったと話す大橋ドクターでした。

長野ドクターvsバッグ抜去で陥没したバスト

長野ドクターvsバッグ抜去で陥没したバスト

これまで多くのシリコンバッグ抜去を経験し、ブログにも紹介している長野ドクター。なかでも一番記憶に残っているのが、シリコンバッグを抜去した後のバストもひどく変形していた症例だそうです。
この症例のゲストはいくつかのクリニックから断られ、THE CLINICに行き着いた方だったようで、わらにもすがる思いだったのではないでしょうか。進行したカプセル拘縮に加え、長年の血腫が固まってしこり化。バストはとてもいびつだったと言います。カウンセリングした際、「変形しすぎていて、シリコンバッグの入れ替えや抜去だけでは改善しきれない。最適な方法は、脂肪注入しかない」と考えた長野ドクター。手術で意識したのはもちろん“見た目をキレイにすること”です。痩せ型のゲストだったため、脂肪の採取もかなり難易度の高い症例だったと話していました。
ただ、そんな苦労も術後のゲストを見て吹き飛んだそう。手術を終えて胸を見た瞬間、張りつめていた気持ちが緩んだのか、涙を流して喜んでいたと言います。

千葉ドクターvs破損に癒着、石灰化、血流障害

千葉ドクターvs破損に癒着、石灰化、血流障害

乳腺専門医としてこれまでに1万人以上の乳がん患者と向き合ってきた乳腺のスペシャリスト。その千葉ドクターが話してくれたのが、40年以上前に挿入されたバッグとの格闘についてです。
その症例では、シリコンバッグが破損しており、皮膜も乳腺や大胸筋と強く癒着。なおかつ皮膚は血流障害を起こし一部変色しているという、壮絶な状態だったそうです。また、高度の石灰化によりエコーでは何も確認できず(石灰化は超音波を反射してしまうため)、MRIでシリコンバッグの状態を確認したらしく、こういったケースでのMRIの有用性を強く感じたと言います。
診断もさることながら、手術も高難易度。「被膜を破らないよう細心の注意を払ったけれど、癒着が強い部分ではどうしても被膜の損傷を避けられなかった」と語る千葉ドクター。バストのスペシャリストである千葉ドクターですら思い通りに進まないほど、難しい手術だったことがうかがい知れます。千葉ドクターはこの症例を通して、シリコンバッグの早期診断の重要性を改めて実感したそうです。

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