コラム

豊胸手術の最新情報! THE CLINICドクターの経験値

2015年6月。年に一度の日本美容外科学会(JSAS)が開催されました。同学会は日本を始めとする世界中の美容外科医が一堂に会し、知識と技術の共有、さらなる美容医療の発展を目指す集い。本年はTHE CLINICから山川会長のほかドクター大橋、ドクター千葉、ドクター長野の3名が、豊胸手術に関する研究成果の発表をメインに参加。バストのお悩み解決につながりますよう、その論文内容をご紹介いたします。

豊胸機器BRAVAを併用した際の脂肪注入の効果
…ドクター大橋昌敬

豊胸機器BRAVAを併用した際の脂肪注入の効果<br/>…ドクター大橋昌敬

ドクター大橋は、「コンデンスリッチ豊胸を含む脂肪注入豊胸は、レシピエントサイド(術前の乳房の状態)が万全であることが大事」と、注入スペースの重要性の話からスタート。なぜなら十分な注入スペースがなければ、良質な脂肪を正しく注入しても内圧で脂肪壊死が起こり定着しないためです。そのためTHE CLINICでは、主に痩せ型のゲストに対し2013年からバストの皮膚や組織を伸ばす豊胸機器BRAVA(ブラバ)の術前・術後装着を推奨。BRAVAの成果として、皮下組織の厚さ3.5mmだったゲストが10.0mmにまで拡張したというドクター大橋のデータは、会場で大きな反響を呼びました。BRAVAを併用した脂肪注入豊胸の組織増大効果が非常に高いことを決定付けたからでしょう。
BRAVAのメリットは、皮膚を伸ばし注入スペースを確保するための〝術前補助〟と、血流確保による定着率向上を目的とした〝術後補助〟の2点。装着による一時的な色素沈着や水泡等を認めたものの、合併症はなく安全性も高い機器であると判明されました。
【結論】コンデンスリッチ豊胸を美しく仕上げるためには、十分な脂肪の注入スペースが必要。痩せ型で皮膚の伸びが悪いゲストの場合は、豊胸機器BRAVAによる皮膚伸展が有効です!

脂肪注入豊胸による、しこりの3つの治療方針
…ドクター千葉明彦

脂肪注入豊胸による、しこりの3つの治療方針<br/>…ドクター千葉明彦

脂肪注入豊胸がメジャーとなった一方で、誤った注入により、しこり化する症例が他院で増加しています。そのため、ドクター千葉は直近3年で72例ものしこりのエコー診断と除去治療を施した結果を発表。「原因の異なる3つのしこりに合わせた、最も有効な治療法がコチラです」と下記を発表しました。
しこりタイプ1:オイルシスト内部が壊死した脂肪のオイルであるしこりの場合。注射器や、3mm程度の極細の吸引管で穿刺・吸引して治療。
しこりタイプ2:充実性のしこりオイルシストのように液状ではなく、エコーで脂肪組織の形が確認できる、大きなしこりの場合。脂肪吸引機ベイザーリポで、しこりを細かくしてから吸引・除去する方法が有効。
しこりタイプ3:石灰化しこりを覆う被膜の周りにカルシウムが沈着している、硬いしこりの場合。乳輪やアンダーバストなど目立たない位置に切開口をつくり、摘出して治療。
【結論】脂肪注入豊胸によるしこりの治療は、まずしこりのタイプを見極めることが重要。そのため治療前のエコー診断は、絶対不可欠です!

シリコンバッグ抜去+コンデンスリッチ豊胸291例の臨床成績
…ドクター長野寛史

シリコンバッグ抜去+コンデンスリッチ豊胸291例の臨床成績<br/>…ドクター長野寛史

シリコンバッグは、利用者の20%が挿入後約10年でカプセル拘縮、破損などの様々なトラブルに見舞われます。抜去治療で解決するものの、抜去後はそれまでのシリコンバッグにより組織が圧迫されていたことで非常にえぐれたバストになります。それを危惧したドクター長野は、「良質脂肪のコンデンスリッチファット(CRF)を注入する、脂肪の置き換え豊胸が最良の解決法です」と熱弁。さらに、重要な点としてシリコンバッグ抜去とコンデンスリッチファット注入を同日に行うことの必要性を続けて発表しました。技術的には難度が上がるテクニックですが、理由として以下の2点を挙げた際は、会場のドクター陣が一様に納得した様子でした。
[シリコンバッグ抜去とコンデンスリッチ豊胸を同日に行うべき理由]
・ バッグ抜去直後は皮膚の伸びが良い状態のため、十分な注入スペースが得られる。
・ 抜去から時間が経つと、シリコンバッグの入っていたポケットスペースがいびつに収縮するため、コンデンスリッチファットを注入してもキレイに膨れない。
【結論】シリコンバッグの抜去後にコンデンスリッチ豊胸を行う場合、施術は同日がベスト。また、シリコンバッグの入っていたスペースを避けて注入するなど、正しい注入を行うことは大前提です!

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