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幹細胞豊胸3ポイント比較! セリューションとセルチャーの違い

脂肪や血管に変身する能力から、脂肪注入豊胸の効果を左右するとされる脂肪幹細胞。近年、この脂肪幹細胞にフォーカスした豊胸術が話題となっています。セリューション豊胸とセルチャー豊胸が代表格ですが、果たしてどこが違うのか。リアルな数字で浮き彫りにしてみました。

自動抽出か培養か。2つの幹細胞豊胸の根本的な違い

具体的な数字を示す前にお伝えしておきたいのが、セリューション豊胸(脂肪幹細胞注入法)とセルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)では 脂肪幹細胞の扱い方が違うという点です。
そもそも脂肪に含まれる幹細胞の数には限りがあるため、定着を有利にするためには、注入する単位体積あたりの脂肪幹細胞密度を高める必要があります。注入する脂肪に脂肪幹細胞を加えて密度を高めるというのはどちらも同じですが、セリューション豊胸は全自動機器を用いて、注入脂肪の一部から脂肪幹細胞を抽出。セルチャー豊胸は、脂肪幹細胞を抽出した後、細胞加工の専門施設で培養します。この違いが、様々な面で数字の差を生んでいるのです。

「1/10」という数字が示す脂肪量の違い

「1/10」という数字が示す脂肪量の違い

どの脂肪注入豊胸でも最初の工程となる脂肪採取。まず注目したいのが、その量です。セリューション豊胸(脂肪幹細胞注入法)では、100mLほどの脂肪から片胸分の脂肪幹細胞を抽出します。つまり両胸だと、注入する脂肪以外に200mLの脂肪が必要なわけです。
一方、セルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)で脂肪幹細胞を培養するために必要な脂肪量は、わずか20mL。脂肪幹細胞を加える注入脂肪用の採取量が同じとした場合、セルチャー豊胸はセリューション豊胸の1/10の脂肪量で行えるということになります。

裏付けある「4倍」が語る幹細胞量の違い

裏付けある「4倍」が語る幹細胞量の違い

少し脱線しますが、セリューション豊胸(脂肪幹細胞注入法)で注入脂肪に加えているのが、脂肪幹細胞だと思っている人は多いのではないでしょうか? 実際には脂肪幹細胞や血球など、様々な要素から構成されるSVFという細胞群を抽出して加えています。資料からも分かる通り、SVFに含まれる脂肪幹細胞は約1~5%※。セリューション豊胸ではこのまま注入脂肪に加えますが、セルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)では脂肪幹細胞のみを培養にまわします。
この事実だけでもセルチャー豊胸の脂肪幹細胞量が多いと推測されますが、実際の細胞数は次の通り。片胸1回分を比較すると、セリューション豊胸で追加できる脂肪幹細胞量が約66万個なのに対し、セルチャー豊胸は約250万個4倍近い脂肪幹細胞量ということが分かっています。
※三森朋行ら:第26章 脂肪幹細胞を用いた研究. 再生医療の細胞培養技術と産業展開(紀ノ岡正博監修)2014年, シーエムシー出版

「1日」で長時間か「2日」で短時間か……施術時間の違い

脂肪幹細胞の処理を行うため、セリューション豊胸(脂肪幹細胞注入法)もセルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)も、従来の脂肪注入豊胸よりは時間が必要です。特にセルチャー豊胸は、1日2日の話ではありません。細胞加工の専門施設で、3週間〜1ヵ月の時間をかけて脂肪幹細胞を増殖させます。つまり、培養用の脂肪採取と豊胸手術日で2回来院する必要があるのです。ただ、培養用の脂肪採取は15〜20分、豊胸手術は2時間ほどと、それぞれにかかる時間はそれほど長くはありません。
一方、セリューション豊胸は脂肪幹細胞の絶対量を増やすわけではないので、脂肪の採取からバストへの注入まで1日で終えることが可能です。採取や注入といった施術自体は2時間程ですが、全自動機器で脂肪幹細胞(正確には細胞群のSVF)を抽出する間、4時間ほどの待ち時間が発生します。

痩せ型が選べる幹細胞豊胸はどっち?

痩せ型が選べる幹細胞豊胸はどっち?

セリューション豊胸(脂肪幹細胞注入法)もセルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)も、技術的には最先端に部類する豊胸術でしょう。問題は、痩せ型の方が選択できるかどうか。なぜなら、豊胸手術を決断する人の多くは痩せ型だからです。「4人に1人は痩せ型!? 脂肪注入による豊胸の実態」で触れましたが、実際にTHE CLINIC で脂肪注入豊胸を受けた方も、BMI値(18.5〜25未満が標準)18.5以下の痩せ型ゲストが少なくありません。なかには、「名医が語る脂肪吸引・豊胸の難しい体験談」でご報告したように、BMI値が13というゲストも。
そんな痩せ型のケースで大きな壁となるのが、注入する脂肪の確保。セリューション豊胸やセルチャー豊胸のように脂肪幹細胞が豊富であっても、ベースとなるボリューム(脂肪)は必要です。ただし、やみくもに脂肪を採取してしまうとボディラインが崩れ、デコボコ、引きつれといった失敗の原因に……。BMI値13の症例では、それを避けるために細心の注意を払って採取した結果、注入できたのが片胸166mL、トータル332mLの脂肪でした。こういった場合、脂肪幹細胞のために+200mLの脂肪が必要となるセリューション豊胸よりも、たった20mLでOKのセルチャー豊胸の方が現実的に思えるのです。

コラムのポイント

  • セリューション豊胸は幹細胞を「抽出」、セルチャー豊胸は「培養」
  • セルチャー豊胸で必要な脂肪量はセリューション豊胸の1/10ながら、幹細胞数は約4倍
  • 脂肪量と幹細胞数の比較を見ると、痩せ型にはセルチャー豊胸が現実的